お風呂のデザインで癒しとくつろぎを

お風呂は一日の汚れを流し、疲れを癒し、頭の中身をリセット出来るプライベート空間です。

出来る限り、非日常感を演出したいところではありますが、お風呂には、「防水性」「清掃性」「防カビ性」「防滑性」等、必要とされる性能があります。

ユニットバスにしてしまえば、それらの必要性能は簡単にクリアしてしまうのですが、それではやはり味気なく、癒しや、頭のリセット空間には物足りなさを感じます。

お風呂を美しく、快適で、心まで癒してくれるデザイン上のポイントについて解説いたします。

目次

心と身体を癒してくれる非日常感あるお風呂を実現するポイント

魅力的なお風呂を実現するポイントは、「材質の選定」と「壁と天井面の見せ方」が大切です。

材質の選定

現在の住宅では、防水性や清掃性、断熱性、保温性、施工性、経済性を兼ね備えたユニットバスが主流となっています。

各社メーカーでは様々なデザインのユニットバスが開発され一昔前に比べてデザイン性も良くなってきていますが、やはり人工的なFRPに囲まれた小さな空間は味気ない気がします。

1日の疲れを心身共に癒してくれる空間にするには、やはり材質にこだわってつくる必要があります。

材質ついては、素材感のある石・土(タイルやレンガ)・木(水に強いもの)などの自然素材を使用し、耐水性や清掃性等を加味した上で、適材適所に使用していくことで空間に味わい深さと奥行きが出てきます。

また、それらの自然素材は経年劣化も楽しめる材ですので、定期的に清掃、メンテナンスをすることで長期間楽しむことができます。

床面に使用する材は、耐水性・耐久性を考えるとタイル・石が望ましいですが、自然素材ならではの注意点もあります。自然素材の中には、多孔性のものや吸水率の高い素材もあります。水垢や石鹸カスが溜まりにくい吸水率の低いものを選ばないと、材の中に水垢や石鹸カスが浸透してしまい、せっかくの見た目が台無しとなってしまいます。

壁と天井に使用する材は、床までの耐水性を考慮する必要はありませんが、木材を選定する場合は、檜や楢等の水に強いものを選定するのがおすすめです。

ここも注意が必要で、木材は水の浸透によるカビの発生の原因にもなりますので、水の浸透しにくい耐水クリア塗装をすることや、十分換気できる計画が必要です。

壁と天井面の見せ方

住宅におけるお風呂は、スペースが限られており一般的には2畳程のスペースしかありませんので、壁で囲ってしまうとかなりの圧迫感があります。

その上で、壁面にはシャワー水栓やアメニティ掛けがあり、天井面には換気扇や照明がつきますので、狭い中で住設備関係が乱立し、落ち着かない空間となってしまいます。

お風呂はスペースが限られているので、壁面や天井面は照明、換気、蛇口などなど、一つ一つ丁寧に配置し、出来る限り、それら設備機器は見えない工夫をすれば、非日常感が増し、心身共に癒される空間を実現することに繋がります。

また、広がりを感じられるよう隣室の洗面スペースとの扉や間仕切りは透明感のある素材(ガラス等)とします。

更に、お風呂の外側に小さい中庭を作り、中庭に向けて大きな開口を設けるとスペース以上の広がりを感じることができます。

隣室や中庭との開口部の取り方のポイントは、壁面沿いや天井面が隣室や中庭に連続するように計画することで、より広がりを感じることが出来ます。

まとめ

お風呂のデザインについて、ユニットバスの商品にも様々なデザインがあり、ユニットバスの中で選択することが一般的ではありますが、材質や空間構成にもこだわって造れば、毎日のお風呂が心身共に癒してくれる小宇宙となり得ることも可能です。

材質や空間構成にこだわれば、ユニットバスでの計画に比べ、費用もメンテナンスも不利となりますが、それに変えがたい豊かな空間を毎日味わえることになります。

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この記事を書いた人

・一級建築士
・インテリアプランナー
幼少期から大学までは和歌山の実家で田舎暮らし。
大手ハウスメーカーで累計約40棟の住宅を技術営業として担当。
その後、組織設計事務所に転職し、学校・庁舎・道の駅・公民館・発電所等の主に公共建築物の設計に携わる。
現在は組織設計事務所に所属し、日々建築設計業務に取り組む傍ら、建築系webライターとして建築に関わるマニアックな情報から住宅購入に関わる内容まで幅広く発信している。
和歌山から、大阪、東京と住まいを移し、また和歌山戻り、田舎に自邸を建てる。

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